Version 1.40
現地から速報的に流したものを加工したものです。現地の雰囲気が少しでも伝 わればと思います。報告者は必ずしも同一人物ではありません。
今年の北海道の夏は暑いそうです。確かに今日も涼しいとはいい難い気候です。 半袖じゃないと駄目です。前回同じ場所で行った、20回セミナーの時が思い 出されました。
今日の朝スタッフは、参加者が来る前の最終確認ということで、大沼のセミナー ハウスへ行って機材、講義室、応接室などの確認をしました。係りの方がとて も親切に対応してくださいました。十分な確認ができたので、きっとうまくい くだろうと確信が持てました。ところでセミナーハウスにはよくリスが出現す るそうです。さすが自然に囲まれた大沼です。セミナー中に出会えたらいいで す。
また、今朝、大沼公園の散策にも行きました。(下見のためです。)今日は少 しもやがかかっていましたが、晴れだと駒ケ岳がとても綺麗に見えて素晴らし い景色なので、当日は天気に恵まれるといいです。大沼公園散策には招待講師 の先生も参加してくださる予定なので楽しくなりそうです。
約8ヶ月前に結成されたセミナースタッフの準備作業はこれでついに終わり、 今日はいよいよ参加者がやってきます。スタッフは参加者を迎えに行くメンバー と会場の道立の宿泊施設「ネイパル森」に残っているメンバーに分かれます。
お昼過ぎには、参加者お迎え組みのスタッフは函館駅へと旅立ちました。今年 はかわいいスタッフTシャツがあるので、それを着用で参加者をお出迎えして いるはずです。寝台列車で来られる方はお疲れでしょうね‥。実は、日本海と いう寝台列車に遅れが出ていて(しかも3時間!)ちょっと慌てたのですがも ともと早めに到着する列車に乗っている人が多かったので、致命的な問題には ならなそうです。会場に残ったスタッフは、「第25回数理の翼夏季セミナー」 と書かれたポスターを開会式の会場に貼りました。とても見栄えがします。参 加者もきっと「おー!」と思うでしょう。後は機材の準備などをしたりしてい ました。
これから参加者がやって来て開会式が始まります。どんな出会いがあるのかと ても楽しみです。参加者にとって実りのある7日間になるよう精一杯頑張って いきたいです。とりあえず参加者が来るまでの間、パンフレットに載ってる顔 と名前を覚えてしまおうと思ってます。
いよいよ、セミナーが開幕しました。ことしの夏も暑そうですが、クーラーな しでがんばりるしかありません。到着した48名の参加者やスタッフの皆さんは 函館駅で全員予定通りにバスに乗り込み、無事16時10分ごろに到着しました。
長い旅のあとの人も多いのですが、早速、大きな部屋にあつまって開会式で す実行委員長からの挨拶、スタッフからの挨拶、宿舎からの案内をうけたあと、 スタッフの自己紹介をおこなって、最後に自己紹介の時間をとりました。
自己紹介の中では自分の自慢できることを紹介していただきました。このあと、 ウエルカムパーティを実施しました。ひとまずお互いにうち解けることができ るような機会をつくることはできたように思います。
そのあと、時間の関係からネイパル森の内風呂で、すし詰め状態でお風呂には いったあと、早速「夜ゼミ」の時間となりました。参加者はすでにすこしずつ 話を始めています。最初からペースを上げすぎないように気をつけながら一日 目がおわりました。
7時起床。7時半から8時まで朝食。というスケジュールは期間中コンスタント に続きます。毎日、牛乳瓶にはいったミルクが出されるのがこの施設の朝食の 特徴です。
9時からは秋田先生の電子工作の時間です。秋田先生の専門は電子工学です。 理論ばかりではなく、半田ごてを用いて実際に工作をおこなって体験するとい う試みです。会場は多少、暑いですが窓をあけるとカーテンから風がはいって きます。
数理の翼のホームページでも紹介されている電子基板を実際に半田ごてを使っ た工作によって組み立てました。近くにある公立はこだて未来大学の4年生二 人も半田付け工作のサポートに来てくれました。作ったものは、セルオートマ トンの動作をシミュレーションできるような小さなコンピュータです。このコ ンピュータは、秋田先生がオリジナルで開発されたものです。パーソナルコン ピュータを持っている人なら、専用のソフトウェアを用いて異なる動作を設定 することもできる優れものです。部品点数は少なく、部品の種類も小さなもの になるように設計されているところは電子工作の初心者向けになっています。
セルオートマトンとは、いくつかの状態をもつ機械で、周りの状況と自分自身 の状態に依存する簡単な規則で変化していくというものですが、長い時間たっ た後、その状態がいかに変化するかを予測するための一般的な規則はありませ ん。
電子回路会場で挙手を求めてみたところ、かなり多くの参加者が半田付けの経 験があるということで安心をしていたのですが、実際にやってみると、ほとん どの人が予定よりもずいぶん早く完成し、その理論的な背景であるオートマト ンに関する資料も読み込んでいるひとも少なくないという状態でした。
秋田先生の電子工作は参加者の皆さんが完成させることができました。完成後、 部屋に用意されたコンピュータをもちいて、表示されるパターンを変化させる 人たちもいました。ここで組み立てたコンピュータは記念に家に持ち帰ってい ただきました。
お昼ごはんは、宿舎の食堂でみんなでとりました。
電子工作がおもったより、早く終わったので午後の1時間くらいを散歩に使い ました。宿舎の人に聞いた道を間違えて、予定外の道を散歩してしまいました。 得られた効果としては食後の時間に眠くならないよう、宿舎のそばにあるゴル フ場に隣接した道をあるいて手足を動かしたということです。この宿舎はちょっ とやそっと歩いても、民家がない場所にあるのだなと実感したりもしました。 散歩に行かなかった人は、電子工作の続きをやったりピアノを弾いたり、それ に併せて歌ったりしていました。
その後、岩瀬先生と池田先生の選択講義がありました、小さなロボットの話や 位相幾何学の話です。高校では出てこない大学レベルの内容です。参加者の皆 さんはふたてに分かれて興味のある方を選んで熱心に聴いていました。
この日は隣接しているちゃっぷ林館に初めて入浴をしに行きました。ここは、 温泉で露天風呂もあり会場のお風呂より広く快適でした。夕食はカレーライス でした。
続けて夜ゼミがあり、いろいろな話で盛り上がりました。夜ゼミは9時半まで は比較的広い会場で行いますが、9時半以降は小部屋にあつまります。この日 も夜遅くまで、同宿のほかの団体に迷惑がかからないように注意しながら、議 論に花をさかせたようです。
セミナーが始まって最初の朝、前日の最初の夜はみんな早めに寝るように呼びか けておいたので、寝坊する人もなく、7:30からの朝食をとることができまし た。朝食中にはスタッフからの連絡事項を伝えました。今日から本格的にセミ ナーが始まるので、参加者が戸惑わず、テキパキと行動できるように一日の行動 予定を詳細に連絡しておきました。
午前中は本セミナー最初の企画となる、秋田先生の電子工作企画です。半田ごて を使って、予め作られた基板上に抵抗やコンデンサーを繋いでいく作業から入る のですが、この回路を組む作業、参加者のほとんどの人は中学校時代に経験して いたようで、当初予定していた以上に早い時間で仕上げる人が続出しました。 (なんと一番早い人は二三十分弱で完成させていたようです。)もちろん、半田 付けは初めてに近い人も多く、大学生や、経験者、はこだて未来大学から本企画 のために駆けつけてくださったお手伝いの方々はあちこちから飛び交うヘルプの 声に大忙しでした。間違えてつけてしまった半田ごてをとりはずすための専用の 道具は、使い方が面白かったからか、参加者に大人気でした。
作り上げた機械は、パソコンに繋いでランプの点灯パターンを制御させて遊ぶこ とができます。点灯パターンが初期条件や、自分の決めたルールによってさまざ まに変化するので、早くに作り上げてしまった人も思う存分に楽しんでいたよう です。中にはランプがハート型やその他、おもしろい形に点灯するようにさせて いる人もいました。
昼食をはさんで、午後からは電子工作企画の理論的な話を少しした後、予想より 早く工作が終了したので、希望者を募って宿泊所付近の散歩に出かけました。 元々予定していなかったもので、突発的な企画だったため、思いつくままに歩く ことになり出発時に考えていたコースからは大分外れた道を歩きましたが、ゴル フ場の周囲を歩き、自然と触れ合いながら参加者同士の交流もできたため、セミ ナー序盤としてはなかなか効果的な散歩になったようです。
散策に行かなかった人も、電子工作で作った機械で色々と遊んでいたりしたよう で、自由に過ごす時間として皆有効活用できたようでした。 散策終了後はいよいよセミナー最初の講義となるセミナーOB・OG講師による選択 講義です。
池田先生選択講義:初めての講義ということで、参加者は皆少し緊張していたよ うですが、池田先生は講義中に、簡単な質問を参加者を当てて答えさせると言う 普通の学校での授業のような雰囲気で講義を進めてくださったおかげで、参加者 もどんどん講義に溶け込むことができました。講義は、最初に配ったレジュメを 中心に進められ、多面体やトーラス(ドーナツ型の図形)がたくさん出てきて、 高校一年生でも楽しむことができたようで、講義終了後も初めての講義とは思え ないほどたくさんの質問が飛び交っていました。
選択講義終了後は、ネイパル森に隣接した入浴施設の「ちゃっぷ林館」に入浴に 行きました。前日のネイパル森のお風呂に比べると、ずいぶんと広く、露天風呂 もあって、参加者はゆっくりと疲れを取ることができたようです。お風呂場での 交流もセミナーの醍醐味のひとつであることを認識できるひと時でした。 入浴後は夕食、そしてそのまま夜ゼミへと移行しました。前日の夜ゼミで勝手が 分かったと言うこともあり、班長を中心に開かれる夜ゼミはどこも非常に活発で した。むしろどの夜ゼミも興味深くて、どれに参加しようか迷う参加者も散見さ れ、少しずつセミナーらしさが出てきたかな、と言ったところでした。
まだまだセミナー二日目ですから、じっくり睡眠をとって体力を蓄えておいても らいたい、との思いからこの日も早めの就寝を呼びかけました。夜ゼミに没頭し ていた参加者たちは名残惜しそうに解散してベッドに向かっていました。
8時15分から2回に分かれてバスで大沼セミナーハウスへ移動。セミナーハウス は4キロくらい離れていて往復15分くらいです。大沼セミナーハウスはすばら しい設備で、フォーマルな国際学会も開くことができる立派な施設です。
最初のセッションは成川先生と松行先生の選択講義でした。今度は、保険に使 われる数学の話と地球環境の話です。
選択講義が終わった後は、すぐに、参加者発表が始まりました。最初は紙で橋 をつくるコンテストの話でした。紙たった3枚でつくった紙に、一セント玉が 2000枚弱ものるという話をきいておどろきました。途中、昼休みになって、お 弁当をセミナーハウスの庭の大沼の自然の中で食べました。
午後からも参加者発表が続きました。いつもながら、高校生ながらレベルの高 い話が多く、そういう話をきいていると自分もうかうかしていられないと思う 人は高校生だけではないだろなと感じます。最後の参加者発表はブレークダン スでした。セミナーハウスの入り口のホールを使って、ここで出会った二人の 参加者が自己紹介の中でブレークダンスという共通の趣味をもっていることが 分かり二人で踊ってくれました。
参加者発表がおわったあと、夕食、入浴、夜ゼミ。夜ゼミもだんだんホットに なってきているようですが、気温は、北海道としては暑い方でした。
6時半ごろに起きた頃から涼しいと感じていたのですが、朝の8時ごろから、突 然夕立のような雨がふりだしました。大粒の雨の中、セミナーハウスに向かい ます。一部のスタッフは、(自動車の中にいれば安全なのですが)輸送中のバ スの至近距離に落雷して驚いたということです。
この日、上野先生と辨野先生がこられました。
上野先生のリーマン球面に関連したお話。学年の低い参加者には、複素数、微 分、積分といった項目が満載されていて難しかったかなと思いますが、質問も 少なからず出ていたし、講義のあともこの話題を理解しようと努力していたの が印象的です。ちょっと背伸びをした世界の覗くことは大切だなと感じました。
午後の時間はバーベキュー。雨が上がって、さわやかな陽光のもとでセミナー ハウスの方が手伝ってくださって炭火焼のバーベキューです。生のラム肉料理 は北海道ではポピュラーなもので、朝採りのとうもろこしなどと一緒に、おな かいっぱいになるまで食べました。食後は、自然発生的にアルゴリズム行進を したり、写真をとったりと森の中での憩いのひと時でした。
ご飯を食べた後は辨野先生の講義です。腸内の微生物に関するお話ですが、研 究へのアプローチや健康に関することがらまで興味深く教えていただきました。
この日は、宿舎に辨野先生、上野先生をお迎えして夜ゼミを開催しました。辨 野先生の講義にちなんで、ヨーグルトを食べながら先生を囲んで話を弾ませま した。この宿泊施設の周りには、光源となる人家が少ないため、晴れると星空 が非常によく見渡せます。この日の夜空は美しく、9時ごろから30分ぐらい星 空の観察を行いました。
この時点で3泊終了。あっというまに、スケジュールの半分が過ぎ去りました。
今日は大沼の散策です。大沼は国定公園です。大沼公園というところには箱庭 のように美しい小島が点在し、これらの島々を回遊することができます。上野 先生、辨野先生もご一緒に島巡りの遊歩道をみんなで歩きました。夏らしい日 で、最後にソフトクリームを食べていた参加者もいました。
セミナーハウスの庭で、お弁当を食べたあと記念撮影です。なんと予定時刻に なるとにわか雨がやってきてどうしようかと悩んでしまいましたが、30 分の 予定の時間の終わり頃に雨も止んで無事撮影は完了しました。
午後は唐木先生の講義。電子技術、光学を医療や生物学の先端に応用するとい うお話。企業における唐木先生の研究について、非常に分かりやすく説明して いただきました。
このあと、辨野先生、唐木先生に加えて、新たに到着された広中平祐先生をお 迎えして、セミナーハウスの会議場を使って座談会が開催されました。研究す るということに関連したお話を先生方からお聞きすることができました。
夕食、入浴のあとは唐木先生と泉先生の選択講義。唐木先生は命の大切さに関 連したお話を、泉先生には実験を交えたたんぱく質の質量分析のお話をしてい ただきました。
セミナーも5日目、そろそろ疲れが出てくる頃だろうと思っていましたが、 さすがは高校生、朝から皆元気そうでした。 幸い天気にも恵まれ、 この日の午前中予定されていた大沼公園の散策には絶好の日和でした。
大沼公園は緑豊かで箱庭を思わせる美しい島々が点在し、 その島々を回遊することができます。少々暑かったものの空気はさわやかで、 私たちは大沼の島々を巡るコースを歩きました。 上野先生と辨野先生もご一緒で、植物や野鳥の観察をしたり、写真を撮ったりして、 ところどころで立ち止まりながら、楽しく1時間ほどかけて散策しました。 夏らしい日で、歩き終わった後のソフトクリームがとてもおいしく感じられました。
セミナーハウスでお弁当を食べた後、参加者全員での写真撮影がありました。 にわか雨に遭い一瞬ヒヤッとしたのですが、予定していた時間内には何とか雨も上がり 無事に撮影を終えました。
午後は唐木幸子先生の 遺伝子診断やDNAコンピュータについてのご講義がありました。 先生の勤められている企業では、 電子技術や光学を医療や生物学の先端に応用する 研究がされており、そこで活躍されている先生の研究について 非常に分かりやすく 説明していただきました。参加者からの質問も活発で、密度の濃い講義となりました。
このあと、辨野先生、唐木先生に加えて、新たに到着された広中平祐先生をお迎え して、セミナーハウスの会議場にて座談会が開催されました。 広中先生から簡単なご挨拶をいただいた後、各先生方から セミナーに参加されたご感想や今の研究分野を目指されたきっかけについてお伺い することができました。
夜の部では、唐木先生と泉先生の選択講義が宿舎で行われました。 唐木先生は命の大切さに関連したお話をご自身の体験から語ってくださいました。 思わず涙ぐんでしまう感動的なお話でした。 特に女性にとっては研究者として働きながら家庭を持つということについて深く考 えさせられる、これからの人生における指針を示してくださった講義だったと思います。
唐木先生がお帰りになる際にはたくさんの参加者が玄関までつめかけ別れを惜しん でいました。先生の滞在期間は短かったのですが、様々なお話をいただき大変素晴ら しい時間を過ごすことができました。
(泉さんの講義については省略・・担当は○○くんだったような?)
今日は函館の市内散策の日です。函館山のふもとの函館市街地を複数の班に分 かれて散策しました。天候は多少の雲はあったものの晴れ。宇宙論がご専門の 佐藤先生にも参加していただきました。
散策のあとバスの中で昼食をとり、はこだて未来大学へ向かいました。参加者 は学内を見学した後、和田先生による認知・情報科学系の実験を体験しました。
2時半からは、佐藤先生の宇宙論に関する講義を2時間にわたって聞きました。 この講義は一般市民の方々にも公開しました。
宿舎にもどって最後の入浴をすませたあとは、スタッフの企画によるフェアウ エルパーティです。滞在中の広中先生、佐藤先生やOB・OG講師の皆さんにも参 加していただきました。この企画は、セミナを実施するなかで参加者のことを 理解しながらたてられたもので、ジャグリングの上手な人に参加してもらった りしました。参加者5名の有志からこのセミナに参加した感想がのべられまし た。
このあと、最後の夜ゼミ。
セミナーも終わりが近づき、参加者の疲れも見え始めたセミナー6日目の朝。 起床時間になって、 みんなを起こしに回ってもなかなかベッドから離れようとしませんでした。 それでも部屋長を中心に呼びかけて、 7:30からの朝食にはみんな揃うことができました。 今日の朝食でも、朝の連絡は欠かせません。 なにしろ今日はセミナー中最も移動が激しい日で、函館市内を色々動き回る日ですから、 参加者も遅れをとらないように必死で連絡事項のメモを取っていました。
午前中は、函館市内散策。ネイパル森から函館市内までは全員でバスで移動します。 立待岬・谷地頭温泉・教会群の3コースの面々は十字街付近で降ろしてもらって、 一足早くスタート。 唯一函館山コースのみ、ロープウェイ横の駐車場でバスをおりてスタートです。
散策終了後は、バスが停まっている函館山ロープウェイ横の駐車場からバスに乗 り込みました。バスの中で昼食をとるため、乗車の際にお弁当を受け取っていきました。 数種類あるお弁当はどれもボリュームのあるどんぶりもので外見以上に お腹が膨れる食事で参加者はみんな、散策で消費した体力を回復させていました。 が、そのお弁当はかなりのつわもので、 疲れているはずの参加者であっても全部を食べ切れていない人がちらほらいました。
数十分の移動を経て、いよいよ公立はこだて未来大学に到着しました。 着くや否や、その外観に、 参加者の心の中にはすでに心躍らせる期待感が芽吹いていたような印象を受けました。 中へ入って秋田先生のガイドのもと、見学を進めていきました。
まずは未来大学の中でも一番印象深い巨大なガラス張りの壁の側へ。 ガラスの前は階段状の構造で、 その最下層(=一番ガラスに近いところ)まで降りていきます。 最下層には円形の窪みがあって、そこは発表用のスペースなのですが、 参加者も円形に合わせて座って、秋田先生の解説を注意深く聞いていました。
次に隅のほうに仕切って作られた工作スペースのような部屋へ移動しました。 そこには、学校の美術室で見かけるような彫像などが立ち並んでいて、 大学にいるとは思えない感じがしました。 そこを出て、今度は逆に階段を上って行きます。 目的地は本セミナー実行委員長である美馬先生の研究室です。 高校生たちは大学の先生の研究室を見るのは初めての人も多く、 ガラス張りの研究室の中を見入っていました。 研究室の前には雑談スペースのようなものも設けられていて、 椅子やテーブルもカラフルなものばかりで見ているだけで飽きませんでした。 未来大学ではどの部屋も壁がガラス張りで開放感があり、 名前通り、近未来を思わせる雰囲気が学内全体に漂っています。 研究室の見学後に行った講義室や体育館なども、 廊下から中の様子がそのまま見えていて、 なんだか不思議な感覚に囚われてしまいました。 その他にも最上階の研究室では、 世界中のおもちゃを収集していらっしゃる外国人の先生から おもちゃの説明を聞いたりもできましたし、 デルタスビスタという展望台から階下を見渡す時には、 高所恐怖症の人には少々辛かったようですが、 参加者一同、こぞって写真撮影をしていました。
一通りの見学が終わった後、次に予定されている実験企画のために経済学実験室 という名前の部屋に移動しました。この部屋は一つ一つ仕切られた机の上にパソ コンが置いてある、一風変わった様相を呈しています。参加者にはこの部屋で和 田先生による実験を体験してもらいました。
(報告者より:実験の部分は…、とりあえず実験の様子は見ていないので何も書けません…。)
実験終了後、講堂に移動して、佐藤先生による宇宙論の講義です。佐藤先生の講 義を楽しみにしていた参加者も多く、講義直前の参加者はなんだかそわそわして いたようでした。実際講義が始まってみると、ビッグバンからインフレーション の話、そしてブラックホールやワームホール、宇宙から新しい宇宙が多重発生す ると言う多宇宙理論まで佐藤先生ならではの面白くてのめり込んでしまう話が次 から次へと展開されていきました。宇宙のことを全然知らない人でも興味が湧い てくる話に参加者はみな疲れも忘れて夢中になっていたようでした。講義後の質 問でも、本当にたくさんの参加者が手を上げていて、時間の都合で全員を当てき れないほどでした。本講義では、セミナー参加者以外に、一般市民の方にも参加 していただきましたが、一般市民の方からの質問も多数あり、いかに講義が魅力 的なものだったかを物語っていたように思いました。
講義の後は未来大学を後にしてネイパル森に戻り、最後の入浴です。5日間入り なれた大きな温泉も最後とあって、参加者たちは思い残すことが無いようにじっ くり味わっていたようです。習慣となった露天風呂での談話もいよいよ最後に なってしまいましたが、最後にふさわしい盛り上がりを見せていました。入浴を 少しばかり急いで終えて、パーティーの準備に移りました。
フェアウェルパーティーは最初のパーティー同様食堂で行われました。参加者た ちは最初から、互いのパンフレットにメッセージを交換し合うのに必死で食事も 忘れてしまうくらいで、お別れのときが近づいているのを実感してしまいました。
パーティーには招待講師の佐藤先生と、広中平祐先生にも参加していただい たのですが、お二人とも異常なほどの大人気。参加者たちはここぞとばかりに、 数え切れないほどの質問をぶつけたり、サインをもらったりしていて、お二方と も大忙しのパーティーとなりました。盛り上がりも最高潮に達した頃から、司会 を入れてパーティープログラムの実行開始となりました。
まずは佐藤先生と広中先生に簡単な挨拶をしてもらった後、 参加者から早いもの順で5人選抜しての感想発表会。 最初は参加者も互いに遠慮していたのですが、 スタッフの一人がどこからともなく「楽しかったです!」と叫んだのに場が和んだからか、 その後はどんどん手が挙がって感想を発表してもらいました。 最後の一人の参加者にいたっては、 佐藤先生に会えて感動したことを口にして、泣いてしまい、佐藤先生と感動の握手と言う名場面を作り上げてくれました。
感想発表の次は誕生日のお祝いへ。 たまたま今日が誕生日の人がいたので、その人のお祝いをしました。色々な 人からプレゼントが贈られて、当事者も感極まって今にも泣き出しそうな様子で した。全体が感動に包まれたまま、次の余興、ジャグリング発表会へ。最初に ジャグリングを始めて間もない二人が初歩的な技を披露した後、プロ級の実力を 持つ参加者の高校生にその妙技を披露してもらいました。腕の動きが早すぎて、 どうやっているのか全く理解できないのですが、その美しさに観客は脱帽で拍手 が途切れることなく続きました。そして、最後にスタッフからの出し物。学生ス タッフによる主レディンガー踊りの実演と、実行委員3名によるタイムマシンと 言う寸劇(?)。どちらも参加者たちには大変うけたようで、夜ゼミでもその話 題がちらほらあがっていました。
パーティーが終了すると、そのまま最後の夜ゼミに移行しました。ここでも最後 にふさわしく、実に多種多様な夜ゼミが開かれていたようで、その夜ゼミでも参 加者たちは発表者の話を熱心に聴いていました。最後の夜を目一杯楽しもうと、 多くの参加者たちが夜遅くまで起きていて、積もる話に花を咲かせていました。
最終日は、昨日の実験の解説を和田先生からきいたあと閉会式となりました。 広中先生からのお話、実行委員長、スタッフからの挨拶があったあと、同窓会 へ入会の案内などをきいて11時半にバスに乗り込みます。
車中では、参加者全 員の住所や連絡先が配布されたり、広中先生の俳句(川柳?)の審査・表彰も おこなわれたりしました。全員が函館駅についたあと、駅前で解散となりま した。
最後の夜は皆遅くまで話をしていたようで、次の朝時間通りに起床できるか心配でしたが、 眠そうではあったものの、全員が予定通り食堂に揃いました。 最終日なので荷物の整理などをした後、講義室へ移動しました。
湧源クラブやその機関紙の説明があった後、和田先生が前日の実験解説をして下さいました。 将来スタッフをやりたいと考えている参加者にも前に出てきてもらい(ぜひそうなって欲しいと思います)、和田先生が用意してくださったTシャツなどの景品の授与が行われました。 続いて閉会式が行なわれ、 広中先生からのお話、実行委員長、スタッフからの挨拶がありました。 その後、全員でバスに乗り込み、一路函館駅、函館空港へと向かいました。
車中では、セミナー期間中に募集していた俳句の表彰式が行なわれました。 広中先生に俳句を3位まで選んでいただき、賞品にTシャツをプレゼントしました。 どの作品もとても面白く、バス内は大変盛り上がりました。 残りの時間は、お互いにメッセージを書きあったり、 参加者の連絡先リストをチェックしたりして過ごしていました。 バスの中での様子はセミナー初期の頃とは大分違い、皆随分仲良くなっていたようでした。
函館駅到着後、そのまま全員解散となりました。 別れを惜しみ泣いている参加者もいました。 別れの挨拶をしながら、「また会おうね」と言っているのをあちこちで聞き、 まさに we are linked を実感しました。 またいつか、参加した高校生がスタッフや班長としてセミナーに戻ってきてくれることを願っています。
上記のとおり、今年も無事、セミナーは終了いたしました。支援をいただいた 皆さま、準備に活動していただいた皆様に感謝いたします。来年もさらに充実 したセミナとするために、新たな準備を進めています。